ブルターニュのダンス

Tud  / setu!

Keltia Musique , KMCD122 , 2001

Olivier BOEDEC: コントラバス / Frederic LAMBIERGE:アコーディオン / Carolyn LANGELIER: 横笛 / Franck LE REST: ギター等 / Eric OLLU: ビニュー

Zone de frettes 他 全16曲

TudというグループのCDで、ブルターニュのダンス曲を主に演奏しています。コントラバスが入った珍しい編成で、Skolvan等のダンス祭で演奏するグループよりは、少し落ち着いた雰囲気です。
本CDで印象的なのは意外にもValseと呼ばれるフランス風ワルツです。このグループはパリ風味のしゃれた曲が似合って いるかも知れません。本CDは音質も良いとおもいます。
おしゃれなダンス曲が好きな人にお薦めです。

 

Skolvan  / Come to the Dnce

Keltia Musique , KMCD16 , 1991

Youenn Le Bihan : ボンバルド、ビニュー / Fanch Landreau :バイオリン / Yann-Fanch Perrochs : アコーディオン / Gilles Le Bigot : ギター

ゲスト Yann-Fanch Kemener :唄 / Marcel Guillou: 唄 

Gwenojennou Ar Gavotten 他 全9曲

ブルターニュでは町のホール等でfestou-noz (夜のダンス祭)が行われます。Skolvanは、このダンス祭で演奏するグループです。
本CDはSkolvanの代表的なCDのようで、カン・ハ・ディスカン(応答歌)を唄うゲストも参加しています。アコーディオン等の演奏は素晴らしく音質も良いとおもいます。
正統的なカン・ハ・ディスカン(応答歌)も収録されており、ブルターニュの伝統音楽の現状を知るには最適かも知れません。
ブルターニュ
伝統音楽の現状を知りたい人にお薦めです。

 

Skolvan  / Swing & Tears

Keltia Musique , KMCD46 , 1994

Youenn Le Bihan : ボンバルド、ビニュー / Fanch Landreau :バイオリン / Yann-Fanch Perrochs : アコーディオン / Gilles Le Bigot : ギター

ゲスト Yann-Fanch Kemener :唄 / Pol Huellou : 尺八 / Gabi Kerdoncuff : トランペット 他 

Tears...(l'Appel) 他 全13曲

フェスト・ノッツ (夜のダンス祭)で演奏する有名グループSkolvanのCDです。
本CDはグループ結成10周年を記念したもので、多くのゲストが参加しています。尺八の奏者が参加しているのには驚きました。
上記のSkolvanのCDに比べ、伝統的なものに新しいものを取り入れようとした意欲作だと思います。
ブルターニュの
festou-nozで踊ってみたい人にお薦めです。

 

STORVAN (Digor'N Abadenn - Join in the Round)

Keltia Musique , KMCD24 , 1991

Herve GUILLO :フルート / Christian FAUCHEUR :ボンバルド / Frank LE BLOAS : ブズーキ / Frederic SAMZUN : バイオリン

KAS HA BARH 他 全8曲

STORVANもfestou-nozで演奏するグループだと思います。Skolvanよりも伝統に忠実な印象で、Kan ha Diskanを思わせるメロディーの曲を演奏しています。
このCDの中では1曲のみ入っているオリジナル曲が、最も私の好みです。STORVANは活動を中断していたようですが、最近再結成されたそうです。

少し昔のfestou-nozで踊ったことのある人にお薦めです。

 

Danses de Bretagne 

Keltia Musique , KMCD07 , 1988

Jean Baron : ボンバルド / Christian Anneix : ビニュー・コツ(小型のバグパイプ)

AN DRO 他 全8曲

Jean BaronのボンバルドとChristian Anneixのビニュー・コツのコンビによるブルターニュのダンス曲を収録したCDです。下に紹介したCDと同じコンビによる古い録音で、演奏を楽しむためのものではなく、伝統曲を収集し記録を残す学術資料的な感じのものです。
Keltiaレーベルの解説は英文も併記されていることが多いのですが、本CDの解説には英語がないのが残念です。
ブルターニュ・ダンス愛好家以外には、お薦めできません。

 

Dansal e Breiz (Folk dances of Brittany today)

Keltia Musique , KMCD41 , 1993

Jean Baron : ボンバルド / Christian Anneix : ビニュー・コツ(小型のバグパイプ)

HANTR DRO他 全10曲

ボンバルドとビニュー・コツはブルターニュの伝統楽器で、主としてダンスの伴奏に使われてきました。通常、この2つの楽器は一緒に演奏され、Jean BaronとChristian Anneixは20年間のコンビを組んでいます。
本CDは、ブルターニュ各地で演奏されているダンス曲が収録されています。演奏は名人による立派なものです。さらに、CD解説には採録地やダンスのステップ図まで記載されています。
ブルターニュ・ダンスの研究者にお薦めです。

 

ANDARTA - Abred

Keltia Musique , KMCD61 , 1995

Claude Le Brun : エレクトロ・ハープ、ピアノ、シンセサイザー、歌 / Dominique Moland :パーカッション他 / Jean-Claude Petit : ボンバルド、フルート他
ゲスト Padrig Sicard :バイオリン 他 

ABRED 他 全15曲

ANDARTAは伝統曲をベースとして、新しいスタイルで現代的な演奏をするグループです。電気楽器やパーカッションも使っています。
本CDはシンセサイザーやピアノの音が印象的で、ダンス曲を伝統楽器で演奏するSkolvanなどのグループとは違いますが、ブルターニュの伝統曲の香りはしっかり残っています。電気楽器に慣れた耳には親しみやすく、若い人がブルターニュの伝統音楽を聴くのに 良いと思います。
古臭い演奏は嫌いという人にお薦めです。