ブルターニュの器楽

Bombard & Organ 

Keltia Musique , KMCD52 , 1995

Andre Le Meut : ボンバルド / Herve Riviere : パイプ・オルガン 

Nag eh an-me dez 他 全16曲

Andre Le MeutHerve Riviereは1987年よりデュオを組んでいます。Andre Le Meutは唄のCDで紹介したMeut翁の息子で、Herve Riviereはソルボンヌ大学で音楽博士を得た伝統音楽の研究者です。
本CDはブルターニュの宗教音楽と世俗の伝統曲を収録しています。ボンバルドとオルガンは音色が良く合い、生き生きとした力強い演奏です。私の好きなCDです。
ブルターニュの伝統曲を立派な演奏で聴きたい
にお薦めです。

 

Skaliero 

Keltia Musique , KMCD124 , 2001

Daniel Le Feon : ボンバルド / Jean-Michel Mansano : パイプ・オルガン / Anne Le Signor : ハープ / Samuel Le Feon : アコーディオン / Marthe Vassallo : 唄 

Retour de guerre 他 全19曲

Skalieroというグループの演奏ですSkalieroとはブルトン語で階段という意味だそうですが、演奏者の頭に浮かんだ、回りながら昇っていくというイメージから付けた名前です。
本CDは伝統曲を現代音楽的なスタイルで演奏しているトラックもあり、クラシック畑の人によるグループではないかと思います。真面目すぎる印象もありますが、最後の曲などは生き生きとした演奏で楽しめます。
ブルターニュの伝統曲を真面目な演奏で聴きたい
にお薦めです。

 

SEDRENN / On our Way・・・ 

Keltia Musique , KMCD62 , 1996

Christine Merienne : ハープ、唄 / Elisa Vellianiti: ハープ、唄 

Flatbush 他 全13曲

SEDRENNとは若い女性2人によるハープと唄のグループです。ブルターニュを主としてアイルランド、スコットランド、ポーランドの伝統曲やY.B.Yeatsの詩によるオリジナル曲などを演奏しています。
真面目な印象のCDですが、タンゴの演奏などもあり楽しめます。リズミックなダンス曲等を上品なハープ演奏で聞くのも印象深いです。録音が素晴らしいのも特筆ものです。
ナチュラルなハープの音と唄を楽しみたい
にお薦めです。

 

Triskell / Harpes Celtiques

Keltia Musique , KMCD60 , 1994

Pol Queffleant : ハープ / Herve Queffeleant : ハープ、笛、フルート / Bernard Quillien : ボンバルド、笛
 / Loic Padellec : Uileann pipe 他

荒城の月 他 全14曲

Triskellは木製のケルティック・ハープを中心としたグループです。
このCDでは各国の伝統曲を主に演奏していますが、日本の荒城の月が収録されていたのには驚きました。荒城の月も真面目な演奏で、違和感なく安心して聞けます。ハープが主なので、静かで大人しい印象です。

遠い異国で演奏された日本の曲を聞きたい人にお薦めです。

 

Heol Dour (Water Sun)

Keltia Musique , KMCD40 , 1994

Dominig Bouchaud : ケルティック・ハープ / Cyrille Colas : オーボエ

Bridget Cruise 他 全15曲

Dominig Bouchaudは1978年にパリ音楽院を主席で卒業した本格派です。Cyrille ColasはQuimper音楽院などでオーボエを教えているようです。
本CDは、ブルターニュの伝統曲を主としてクラシックの曲なども収録されています。最初に聞いた時は地味で印象が薄かったのですが、聴き返してみると、落ち着いた静かな雰囲気も良いなと思いました。
クラシック愛好家で静かな演奏が好きという人にお薦めです。

 

Quintet Clarinettes / bazh du 

SILEX , Y22501 , 1993

Michel AUMONT:バス・ クラリネット他 / Dominique JOUVE : クラリネット他 / Dominique LE BOZEC: クラリネット / Erik MARCHAND: クラリネット他 / Bermard SUBERT: クラリネット 

SOAZ 他 全14曲

クラリネット五重奏団です。ブルターニュの伝統曲と現代音楽的な新作を半々という感じで演奏しています。
本CDを聞いてワールド・サキソフォン・カルテットと似ていると思いました。ワールド・サキソフォン・カルテットは私の最も好きなジャズのグループですが、高度な技術でスリリングな演奏をします。Quintet Clarinettesも同様にクラリネットのみで高度なアンサンブルを聞かせます。但し、一般的ではないので、ヘンな音楽だと感じる人のほうが多いかも知れません。
ブルターニュの伝統曲を風変わりな演奏で聴きたい
にお薦めです.