フラメンコ

 

Ramon Montoya

Le Chant du Monde, LDX274 879, (1936年録音)

Ramon Montoya : ギター

Bulerias 他 全16曲 

フラメンコの代表的ギタリストであるRamon Montoyaの古いレコードを復刻したものです。ラモン・モントーヤ(1880-1949)はジプシーの血を引き、不世出の天才といわれたギタリストです。
唄伴奏を主に収録したRamonとしては珍しくフラメンコ・ギター独奏である本録音は、ノイズが多く聞きづらいのですが、素晴らしい音楽に引き込まれます。Montoya 56才、絶頂期の貴重な記録です。
フラメンコ・ギター
の通にお勧めです。

 

 

Carmen Amaya

Le Chant du Monde, LDX274 880, (1950年録音?)

Carmen Amaya : 唄 / 他

Fiesta de Jerez 他 全27曲 

フラメンコの代表的踊り手/歌手であるCarmen Amayaの希少なレコードを復刻したものです。カルメン・アマジャは1915年生まれのジプシーで、父はギタリストであり、14歳でのパリを始めとして世界各地を公演旅行し、列車で移動中に引いたカゼをこじらせ48歳で亡くなりました。
Carmenのダンスは頭から爪先までが情熱で燃え上がるような天才的なものだったそうで、この録音を聞いても、その様子が伺われます。
フラメンコ・ダンス
の通にお勧めです。

 

CARMEN LINARES / La luna en el rio

AUVIDIS , B6753 , 1991

Carmen LINARES : 唄 /Paco CORTES , Pedro SIERRA : ギター / Jesus HEREDIA : パーカッション / 他

BULERIAS 他 全10曲 

女性の唄を主としたフラメンコを収録したCDです。カルメン・リナレスはFlamennco joven(フラメンコの新しい波)を代表する歌手だそうです。
本CDの演奏は、伝統的なフラメンコに現代的で洗練された香りを加えたという感じです。フラメンコ特有のサビの効いた声で、情熱的な唄を楽しませてくれます。伴奏のギターも素晴らしいと思います
新しいフラメンコを楽しみたい人にお勧めです。

 

MORAITO / Morao y Oro

AUVIDIS , B6772 , 1992

MORAITO : ギター / Juan MONEO El Torta : 唄 / 他

FERIA DEL CABALLO 他 全9曲 

スペインのフラメンコ・ギターを収録したCDです。モライートはサンチャゴ地方で有名なジプシー一家であるMorao家の出身であり、父もギタリストです。
本CDの演奏は、現代的で洗練されたフラメンコという感じです。素晴らしいテクニックで、情熱的であり、かつ哀愁も感じさせるフラメンコ・ギターが楽しめます。
現代的なフラメンコ・ギターを楽しみたい人にお勧めです。

 

Pedro Bacan & le clan des Pinini

PEE WEE, PW011 ,1996

Pedro Bacan: ギター / Antonio Moya : ギター / Ines Bacan : 唄 /Pepa de Benito : 唄 / Antonio Pena : 手拍子 /他

’Gitanita'、buleria 他 全6曲 

フラメンコのライブ演奏を収録したCDです。実況録音のためか、演奏の生々しさが素晴らしいと思います。
ジプシーの伝統を生き生きと受け継いでいる古いスタイルのフラメンコで、このCDとジプシーの項目で紹介した農村ジプシーのLPを聞き比べると、特に女性ボーカルには共通の印象があります。
ギター奏者ペドロ・バカンは自動車事故で亡くなったそうですが、独創的なフレーズの個性的な演奏が印象に残ります。
生き生きとしたフラメンコの演奏を聴いてみたい
人にお勧めです。

 

パコ・デ・ルシア ライブ

Philips, PPD-3106, (1974年録音)

Paco de Lucia : ギター

ルンバ 他 全8曲 

パコ・デ・ルシアが1974年にマドリードの王立劇場(Teatro Real)で行った演奏会の記録です。フラメンコ・ギター独奏(数曲は兄ラモンの伴奏付き)である本録音は、ライブのため、周囲の雑音が少し気になります。
Paco de Luciaは現在、最も有名なスペインのギタリストですが、私には華やかすぎる感じがして他のCDは聞いたことがありません。
パコのファン
にお勧めです。