ブルターニュの編集CD

Musiques, Chants et Danses de Bretagne

Keltia Musique , KMCD01 , 1986

編集CDなので、演奏者毎に紹介します。

GROUPE VOCAL JEF LE PENVEN -QUIMPER / NOELENN BREHED 他 2曲

ブルターニュの伝統曲をQUIMPERの合唱団がうたっています。男声合唱1曲と女声合唱1曲ですが、ごく一般的なコーラスという印象をうけます。

SONERIEN DU / GAVOTENN AR MENEZ 他 2曲

ブルターニュのダンス曲をボンバルド、パーカッション、合唱というグループが生き生きと演奏しています。

BAGAD KEMPER  / NAONTEG 他 5曲

バグパイプ、ボンバルド、太鼓のBAGAD KEMPERのライブ録音です。

Fransou MENEZ et Loeiz ROPARS  / GAVOTENN AR MENEZ (Ton Doub)

男性2人による伝統歌(ゆっくりしたKan ha Diskan)です。

J.L. LE VALLEGANT et D. MINIOU  / GAVOTENN MOD BIGOUDENN

ボンバルドとビニュー・コツによるダンス曲の演奏です。

Dominig BOUCHAUD  / MAZURKA 他 3曲

ケルティック・ハープによる独奏です。

Jean-Pierre LECUYER  / BONAPARTE'S RETREAT

Vielle a roue(ハーディー・ガーディー)によるアイルランド伝統曲の演奏です。

Youenn GWERNIG  / PERAK ? WHY ? POURQUOI ?

フォーク・グループによる叙情的なオリジナル曲の唄・演奏です。

Christian ANNEIX  / EN-AVANT-DEUX 他 2曲

アコーディオンによる伝統曲の演奏です。

Patrik MOLARD  / AIRES DE PONTEVEDRA

バグパイプによるガリシアの伝統曲の演奏です。途中から弦楽合奏が入るのですが、良い雰囲気です。

Roland BECKER  / JIG A DREUZ

サックスを主としたジャズ演奏です。本格的なジャズですが、ボンバルドも入っています。

Dan AR BRAS  / LA FILLE DU CHEMIN BLEU

エレキ・ギターを主としたグループ演奏です。朝のように、さわやかなイメージの曲です。

Keltia Musiqueの最初のCDですが、幅広くブルターニュの音楽を集めていて楽しめます。中古屋さんなどで見かければお薦めです。

 

The sounds of BRITTANY

Keltia Musique , KMCD19 , 1991

編集CDなので、演奏者毎に紹介します。

BAGAD KEMPER  / GAVOTTES POURLET 他 3曲

おなじみBAGAD KEMPERの演奏です。(KMCD5より)

Gwalarn  / AR SOUDARDED'ZO GWISKET E RUZ

フォーク・グループによる叙情的な伝統曲の唄・演奏です。(KMCD10より)

Alan Stivell  / AR WEZENN AVALOU 他 2曲

ブルターニュで最も有名なアラン・スティーベルの唄、演奏です。インドのシタールを使った曲もあります。(Keltia Vの2枚のCDより)

Dominig BOUCHAUD  / GWERZ PENMARC'H 

ケルティック・ハープによる独奏です。(KMCD3より)

Patrick Lefebvre  / SUITE DE DANSES PLIN

アコーディオンによる伝統曲の独奏です。(KMCD8より)

Baron -Anneix  / RONDS DE SAINT-VINCENT

ボンバルドとビニュー・コツによるダンス曲の演奏です。(KMCD7より)

Skolvan  / AR MARC'HADOUR BIHAN 他 2曲

Y-F.Kemener とM.Guillouのカン・ハ・ディスカンの伴奏もあります。(KMCD16より)

The Goadeg Sisters  / AR PLAC'H DIW WECH EUREUJET

唄の項目で紹介したKMCD11より抜粋です。

Anne Auffret  / ROUANEZ KARET AN ARVOR 他 3曲

唄の項目で紹介した私の好きなKMCD17より抜粋です。

ベスト盤であり、ブルターニュのCDを1枚だけほしい人にお薦めです。

 

Kindred Spirit

Keltia Musique , KMCD55 , 1995

アイルランド等のケルト音楽を集めた編集CDなので、ブルターニュの演奏者を主に紹介します。

Orion  / Wailing Reel 

ベルギーとブルターニュの4人組のグループです。伝統曲を聞きやすくアレンジして演奏します。

Dan AR BRAS  / The Broken Prayer

エレキ・ギターとバグパイプ等の合奏です。ギターとバグパイプの音色が良く合っています。

BAGAD KEMPER  / Suite d'airs a danser du pays de l'Oust et du Lie

おなじみBAGAD KEMPERの比較的新しい演奏です。

Barzaz  / Koat-bouarn ha Fanchig bihan

ブルターニュの伝統の香りを残した少しジャズ風のオリジナル曲を演奏しています。

Michel Tonnerre  / Le Vieux

力強いシャンソンという感じの男性歌手です。

Skolvan  / Bal Plinn du vertige

ダンスの項目で紹介したCDよりの抜粋です。

Gilles Servat  / Maro Pontkaleg

ひげを生やした怖そうなおじさんですが、誠実そうな歌声のシンガーソングライターです。

以上の他にアイルランドのAltanやガリシアのMilladoiro等の有名どころが収録されているのですが、その中で私の印象に残っているのはアイルランドのDeantaというグループの可憐な女声ボーカルとスコットランドのShotts and Dykehead Caledonia Pipe BandがブルターニュのBagadと似ていることです。
現代的なケルト音楽を幅広く聞いてみたい人にお薦めです。

 

The Mark of Celts

AUVIDIS , B6845 , 1997

解説に明確な記載はありませんが、多分ブルターニュ音楽を集めたCDだと思いますので、各曲毎に紹介します。

Jacques Pellen  / En attendant la prophetie  

電気ギター、ベース、フィドル、バグパイプによるグループ演奏です。ケルト的な曲をジャズのバックグラウンドを持った人たちが演奏しているのだと思います。

Trio Erik Marchand  / Ar C'halimant

唄、タブラ、ウードによるインド風味のブルターニュ伝統曲の演奏です。

BAGAD KEMPERLE  / Cayenne

おなじみBAGAD KEMPERとは異なるグループだと思います。クラリネットやサックス等を前面に出したBAGADの演奏でジプシー風味も感じます。

Lors Jouin  / Bonjour ha joa

伴奏なしの男声独唱です。ブルターニュの伝統曲だと思いますが珍しい旋律が興味深いです。

Quintet Clarinettes  / Lann Benn Davad

クラリネットのみのグループによる伝統曲の演奏です。

Jacques Pellen / Elmore

サックス、バイオリン、ビニュー・コツによるジャズ風味の静かな演奏です。

Erik Marchand ・ Le Taraf de Caransebes  / Ar paotr disoursi

唄、クラリネット、サックス、トランペット、アコーディオン、コントラバスの合奏です。ジプシー風味の伴奏で唄われる男声伝統歌です。

Quintet Clarinettes  / C'est la gavotte

クラリネットのみのグループによるカン・ハ・ディスカン風の曲の演奏です。ジャズ風の出だしを聞いていて、World Saxophone Quartetを思い出しました。

Erik Marchand ・ Le Taraf de Caransebes  / Toniou Diwezhan

クラリネット、サックス、トランペット、アコーディオン、コントラバスのジプシー風味の伴奏で唄われる男女のカン・ハ・ディスカンです。カン・ハ・ディスカンがジプシー風味に妙にマッチしているのが印象的です。

BAGAD KEMPERLE  / Doue lann

正統的なBAGADの演奏です。

GWENVA  / Bastin Ar Soner

ホームページの表紙写真でも紹介したJean BARON(ボンバルド)と Christian ANNEIX(ビニュー・コツ)による伝統曲の演奏です。

TI JAZ  / Les filles de Lannion

サックスとボンバルドを主としたジャズ・バンドによる伝統曲の演奏です。

 

このCDは1990年から1997年にAUVIDISというフランスのレーベルが出したCD10枚程度から抜粋した ベスト盤のようです。ジャズ風味やジプシー風味やインド風味などが感じられる曲が多く、ジャズ畑やクラシック畑の演奏家がブルターニュ伝統音楽に取り組ん でいる成果なのだと思います。
色々な味付けの伝統曲を聞いてみたい人にお薦めです。