BERIO - Folk Songs
BMG 09026-62540-2, 1995 (1968録音)
Cathy Berberian : 唄 / Luciano Berio 指揮 Juilliard Ensemble 伴奏
Rossignolet du bois (フランス民謡)他
最近亡くなったイタリアの作曲家ベリオが各国の民謡を編曲し、当時の夫人キャシー・バーベリアンが歌っています。その中の1曲がフランス民謡です
が、ブルターニュものかも知れません。
現代音楽の大家ベリオの編曲といっても唄は原曲のままで伴奏部分にベリオが手を入れている感じです。Juilliard
Ensembleの伴奏も良いですが、キャシー・バーベリアンの唄が生き生きとしており素晴らしいです。
現代音楽の精華を知りたい人にお薦めです。
PIERRE COCHEREAU - 12improvisation inedites
DU SOLSTICE, SOCD200/1 , 2002 (1969録音)
Pierre Cochereau : パイプ・オルガン
ブルターニュの唄などを主題とした即興演奏 全12曲
Pierre
Cochereau(1924-1984)はノートルダム教会のオルガニストなどをした名人ですが、1969年の夏に小型オルガンをトレーラーで運搬しな
がら行った演奏旅行の記録です。
このCDではブルターニュの唄などを主題として自由奔放な即興演奏をしています。パイプ・オルガンの即興演奏は始めて聴いたのですが、馴れると非常におも
しろいものだと思います。
即興演奏のマニアにお薦めです。
MESSIAEN - Vingt Regards sur l'Enfant Jesus
ADDA, 242722, 1987
Alice Ader : ピアノ
幼子イエスに注ぐ20のまなざし 全20曲
ブルターニュはカソリックを信仰する人々が多いようです。カソリック関連ということでフランスの現代音楽の大家メシアン(1908-1992)のピ
アノ曲「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」を収録したCDを紹介します。演奏が難しそうな曲ですが、最近は多くのピアニストによるCDが出されています。
確かメシアン夫人Yvonne
Loriodのために作曲されたものだと思いますので、夫人演奏のCDを紹介するのが良いのでしょうが、ここでは私の愛聴盤を紹介します。
演奏しているAlice Aderは録音前にメシアンの指導を受け、より美しく弾けるようになったと語っています。メシアンは演奏に関する具体的な指摘と共に、統一?に関する詩的なイメージをAderに伝えたようです。私は本CDを聴いて、この曲の美しさを知りました。Radio
Franceの106スタジオにおける録音も素晴らしいと思います。
現代音楽の美しさを知りたい人にお薦めです。