ブルガリア

BULGARIE / Music of Shope Country

Le Chant du Monde , LDX274970 , 1994

Shope地方の人々の合唱、演奏 

Na trapeza 他 全22曲 

Shope地方の伝統音楽を収録したCDです。1977年と1982年の現地録音のようでが、音質はよく、器楽や合唱など様々なスタイルの曲が収録されています。
珍しいのは3弦のフィドルgadulkaの独奏や、詩の朗詠のように聞こえる曲です。バグパイプの伴奏によるダンス曲は15/16や7+7+11/8というような複雑なリズムをもっているようです。
本物のブルガリア民謡を聞きたい人にお勧めです。

 

ブルガリア / 神秘の歌声

Nonesuch, WPCS-10275, 1968/1999

トラキア地方、ロドピ山地、ピリン山地等の女性コーラス・グループの 合唱  /他

お母さん、お願い 他 全11曲 

有名なブルガリアン・ヴォイス風の地声女声コーラスの他に男声合唱なども入っています。
本CDはEthel Raim他による1968年の現地録音ですが、音質はよく正に貴重な記録です。西洋的なアレンジをしない伝統音楽は、生き生きとしており素晴らしいです。私にはトゥヴァ等の東方の地域とのつながりが強く感じられ、なつかしい印象の音楽です。これが1050円なので買って損はありません。
ブルガリアの地声女声コーラスを聞きたい人にお勧めです。

 

ブルガリアの声の神秘 / ブルガリアン・ヴォイス

日本コロンビア, COCY-6325, 1990(Disques Celier原盤)

フィリップ・クーテフ合唱団:女性合唱  /他

トドラは夢見る 他 全10曲 

ブルガリアン・ヴォイスという言葉は登録商標のようなものらしく、Disques Celierものを示すようです。本CDはDisques Celierが1975年から1989年に出したもののベスト盤です。
テレビのコマーシャル等で使われたので、多くの人が聞いたことがあると思います。これらは、
フィリップ・クーテフ等により西洋人に聞きやすくアレンジされた曲です。私としては、上で紹介したNonsuch盤をお薦めします。
ブルガリアン・ヴォイスが好きな人にお薦めです。

 

Bulgari

latitudes, LAT50613, 1999

Georgi Doichev : バグパイプ / Georgi Andreev : gadulka / Georgi Zeliazov : 唄、kaval / Radostina Kaneva : 唄  /他

Proviknala ce Boriana 他 全17曲 

ブルガリアは黒海西岸にある国です。ブルガリアの様々な民謡を基に編曲したものや新たに作曲したものを、Bulgarian National Ensemble やPhilip Koutev Ensemble等の主要メンバーが演奏しています。
7/8、5/8、9/8、13/8という複雑なリズムの曲が多いためかアラブの香りが強い演奏ですが、バグパイプや弦楽器、女声ボーカルという編成からアイルランド・トラッド的に聞こえるものもあります。さすがにブルガリアの女声ボーカルはソロでも魅力的です。
ブルガリアン・トラッドを聞きたい人にお勧めです。