モンゴル
モンゴル / 大草原に生きる音楽家たち
Victor , VTCD-6 , 1992 (1991年録音 他)
ジャルガルサイハン : 唱 / ツェレンダワー:ホーミー / ツォグバドラフ :モリン・ホール /他
オルティン・ドー 他 全22曲
モンゴルの器楽と歌、ホーミー、語り物を収録したCDです。蓮見治雄氏の解説によると1990年頃から自由に録音などができるようになったが、それ以前のフィールドワークの困難さは筆舌につくしがたいものがあったとのことです。モンゴルでは静かな牧畜の生活が続いており、音楽も人と家畜の声と自然の音から生まれたと思われると蓮見氏は述べています。春になると母畜が仔を生むが、時には自分の仔を嫌って授乳しないと、モンゴル人は仔を母に近づけながら唄などを聞かせます。すると驚くことに、ラクダの母畜は人々の唄や楽器、ホーミーを聞いて涙を流して鳴き、仔を受け入れ授乳するようになるとのことです。
本CDで聞ける唄と演奏は、多様なものを資料的に集めたという感じで、ホーミーなどは人間の声とは思えないものまでありますが、聞いて楽しむものではありません。蓮見氏の解説(フィールド・ノート)が貴重だと思います。
大草原に生きる音楽家たちです。
Folk Music of MONGOLIA
LEGACY, CD-456, ?
Bori:唄/他
Story of the Origin of the Marinhur 他 全17曲
モンゴルの民謡を現地録音したものです。録音年の記載等もないのですが、様々なタイプの唄、演奏が集められています。
ホーミーも入っていますが、特に印象深いのは日本の追分風の民謡です。日本とモンゴルは近いと感じます。
モンゴルの民謡を聞きたい人にお勧めです。